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茶室の基本は四畳半とされています。

この四畳半茶室は仏教の方丈思想の影響を受けたものと一説には言われていますが、 裏千家十一代玄々斎の「茶道叢書(さどうそうしょ)」には、以下の言葉が見られます。  

「四畳半の席は元来陰陽五行を象(かたど)りて一室に世界をこめたる意なり。 一説に禅学に起こり、維摩(ゆいま)の方丈より出たる様といえども左(さ)にあらず。 出所は易経(えききょう)、礼記(らいき)より起こる。 室の建て様も南面にして東南の明を受けて造る事席の本法なり。」

※玄々斎/げんげんさい(1810~1877) 裏千家十一代家元。三河奥殿藩主松平家の血を引く。幕末から明治の激動の時代の中で、立礼式や茶箱点などの新しい手前を創造。茶道の新しい可能性を切り開いた。

四方に卍型に配置された畳は、風水思想の四神相応(玄武、青龍、朱雀、白虎)に対応しています。

"四畳半の茶室は、陰陽五行に裏打ちされた、一つの小宇宙の表現である。"

日本の伝統芸能である茶道と風水思想は、このように切っても切れない関係にあるという事ですね。


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きものひろば悠

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