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風水における四神相応(ししんそうおう)の概念については、
日本の陰陽師のスーパースター安倍晴明(あべのせいめい)が、
以下のように言及しています。


安倍晴明(921〜1005)編纂
「三国相伝陰陽輨轄簠簋内傳金烏玉兎集」
(さんごくそうでんいんようかんかつほきないでんきんうぎょくとしゅう)


「三国」とは、インド・中国・日本のこと。
「相伝」その三国に広く伝わること。
「陰陽管轄」陰陽の奥義を内包する
「簠簋(ほき)」古代の青銅器で酒を入れて神に捧げた器
「内傳(ないでん)」内々に伝わる
「金烏(きんう)」太陽に住むと言われた三本足の黄金の鳥
「玉兎(ぎょくと)」月に住むと言われたうさぎ


東に流水有るを青龍の地と曰い、
南に沢畔有るを朱雀の地と曰い、
西に大道有るを白虎の地と曰い、
北に高山有るを玄武の地と曰う。
この四神がともに足るれば、則ち四神相応の地と謂い、尤も大吉なり。
中央に裸虫あるを以って人間を為しその四方に四神具われば、富貴自在則て子孫繁盛なり
 
(中央に人間を配する考え方は「五行大義」にも見られ、また、中央に麒麟を配する考え方は「淮南子」などに見られます)


つまり、
東に川が流れていて、
南には朱雀が羽を休める平原や水場があり、
西には白虎が駆ける広い道があり、
北には高い山がある土地、
その中央は非常に風水の良い土地ということになります。
しかし、このような自然の土地を探すのは非常に困難ですよね。

この書物にはその対処法も記述されていて、
たとえば、
東に流水がなければ柳の木を9本、
南に沢畔がなければ桐の木を7本、
西に大道がなければ梅の木を8本、
北に山がなければ槐(えんじゅ)の木を6本、
植えれば良いとしています。
面白いですね。


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