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日本の国が生まれた神話である「古事記」には、以下の言葉があります。

「わが身の成り余れるところをもって、汝(なんじ)のなり合わざるところにさし塞(ふさ)いで、国を生み為(な)そうとおもう。」

これは日本の創生に関わった、イザナギ神の言葉です。

天地自然も、人間も、この宇宙の全ては、神々の霊妙なる「産霊(ムスヒ)」の力によってもたらされたという考え方です。

もちろん、ムスヒは、「結び」によってもたらされます。

「結」という漢字は、糸へんに吉、つまり、糸同士をつなぎ合わせるという意味であることが分かりますね。

結婚の「結」も、元々は子宝に恵まれるという意味を内包した言葉です。

おまじないとして、夫婦の夜の営みの前に、糸を結ぶ、ということをしてみましょう。

具体的には、一本の糸の両端を固結びし(ほどける蝶結び等にはしない)、そして、その結んだ糸を、ベッド脇に置いておくのです。

これは、先に結果をメタファーとして先取りしてしまうという秘術です。

結ばれた「糸」は、陰陽の力の和合を表し、結果的に「吉」、つまり、子宝を授かるという意味合いに、まさに「結び」つく。

ほとんど1円もかからない、まさしく「産霊・ムスヒ」が宿る呪術ですから、ぜひ、リラックスした気持ちで試してみてください。


※参考書籍
『中古』性愛術の本—房中術と秘密のヨーガ (NEW SIGHT MOOK—Books Esoterica)

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