桃と風水の関係とは

桃と風水にはただならぬ関係があります。笑

お隣の国である中国では、
古くから桃の木は「仙木」、その実は「仙果」とされ、
邪気を祓い不老長寿を与える植物として神聖視されていました。

桃のデザインは吉祥を意味する図案であり、
お祝い事の際には、
桃の実をかたどった饅頭菓子「壽桃（しょうたお）」（日本では桃饅頭として知られる）を食べる習慣があります。

この桃の持つ呪力は日本においても民俗風習の中に浸透し、
たとえば３月３日は桃の節句としてお祝いしますが、
これは仙果である桃のご加護によって女児の健やかな成長を祈る民俗風習ですし、
また、お正月の時に飾る破魔矢（はまや）も、
昔は桃の木で作られていました。

さらに、奈良にある纒向遺跡（まきむくいせき）では、
2000個の桃の種が出土して研究者を驚かせました。

この桃の種は、
食べ終わったものを埋めたのではなく、
実まま墓に一緒に埋葬されたことがわかっています。

現代ならまだしも、
農業技術の発達していない古代に、
2000個の桃の実を集めたのですから、
当時の権力者の桃に対する並々ならぬ思いが見て取れますね。

日本最古の書である古事記でも、
イザナギが桃を投げつけて鬼女ヨモツシコメを退治して、
桃を大神実命（おおかむずみのみこと）の名を与えた記録が残っています。

このように、
桃には不思議なパワーが隠されているとみて間違いありません。

桃花風水（とうかふうすい）という、
恋愛運をアップさせる風水術もあります。

桃と風水の不思議な関係のお話でした。

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